呼吸と仕事の秘密。今の呼吸はどうですか? (正敏)

今も昔もシルクロードの井戸端会議では、洗濯板をこすりながらおしゃべりをする女性たちの姿があるという。愚痴や秘密の話をしながら手を動かし、一瞬手が止まり、また手を動かしながら話が始まる、というリズムで。

三木成夫さんの『海・呼吸・古代形象 ー生命記憶と回想』を読むと、その様子が美しい文体と心地よいリズムで書かれています。素敵な本なのでぜひ読んで欲しいです。

ここに呼吸と仕事の秘密が書かれていました。

おしゃべりするということは息を吐いているということ。仕事をするときに息を吐き、一瞬の間(ま)で息を吸い、また吐きながら仕事をしている、ということが僕には意外でした。確かに、歴史の授業で江戸時代の労働者やひと昔前の漁師が「な〜んとっかか〜んとっか〜エ〜ンヤコ〜ラ〜♪」みたいな歌を歌っている様子を教わったような気がします。歌っているということは息を吐いているということです。

それに比べて、僕がイメージする「現代社会における仕事」のイメージというのは、なんとなく黙って、集中して、呼吸を止めて(息詰まる)…という感じだったのです。

自律神経と呼吸

呼吸は自律神経を整える作用があり、吸うことは交感神経優位に、吐くことは副交感神経優位になると考えられています。また、鼻で呼吸するか口で呼吸するか、横隔膜の使い方はどうか、丹田の意識の仕方はどうか、息の長さや姿勢はどうか、など様々な観点があります。が、ひとまずシンプルに考えて、

息を吐く時というのはリラックスしていて、副交感神経優位の状態

と言えると思います。となるとおそらくかつての(そして今もある一定の社会での)「仕事」というのは、リラックスした状態で行うことだったのでしょう。本当に、僕にとって大きな発見でした。

僕はかつて公務員を9年間していたのですが、その半分以上はデスクワークの部署でした。正直、ずっと身体はガチガチで、呼吸も浅く、不規則だったと思います。(現代の日本人には多いパターンです)当然パフォーマンスは上がらず、息が詰まる雰囲気の中ミスはするし、しょっちゅう遅刻もする(朝起きて涙が出てきて出勤できない)という感じで、退職する少し前は心身ともにふさぎ込んでいました。

一方、そのキャリアのちょうど中頃、5年間ほど福祉の部署で現場仕事をしていました。人と話したり街中を自転車で移動したりすることも多い仕事で、その時に僕の中でたくさんの心の動きがあり、楽しい経験もあったことを思い出します。

僕は身をもって知っていたのです。身体を動かし、息を吐くことが仕事だということを。そのようにしかパフォーマンスを発揮できないのだということを。

大きなチーズが届いた。(本文と関係ありません)

息を吐くように柔らかく仕事をする

このことは多くの人にも当てはまるはずです。

仕事をしていて、「なんかしんどいな」「なんかちがうんだよな」と思っている人は、仕事中の呼吸がどうなっているかを一度確認してみてください。

このブログを読んでくださっている今はどんな気持ちですか?もし少しでも「楽しいな」「面白いな」「リラックスするな」と思ってくださっているとしたら、今のあなたの呼吸はどうですか?仕事の時と比べて違いはありますか?

呼吸法というものはいろんな人や本から学ぶことができるので、興味があったらぜひ調べてみてください。呼吸はおそらく多くの人が思っている以上に重要なことで、意思の力で動かせない範囲にある自律神経に間接的にとはいえアクセスすることができる数少ない手段です。それは身体にも心にも、ひいては衣食住すべてに大きく影響する、生き方の根本にあたるものです。

そして、呼吸法を学び実践しつつ、それを「今、ここ」で常に深め、研ぎ澄ませていくこと。つまり広い意味での仕事=わたしが生きていることそのものとして、呼吸を味わい楽しんでいくことが大切なことだと思います。

息を詰めて仕事して、終わったら息抜きして、というサイクルを手放す

ことは、社会がある種の行き詰まり=息詰まりを迎えていることに対する、シンプルで強力な一つの提案になると思います。

交感神経優位が悪いわけではなくあくまで陰陽のバランスですが、僕は「心身を緩めて放出するエネルギーが仕事として形となり、人に伝わり、喜びと発展をもたらす」という生き方をしていきたいし、そこに次の希望を感じています。

驚くほどクセがなく、美味しい。何より、大きいことは嬉しいことだ。

セッションや講座は日々、麻由と話し合いながらアレンジしたりバージョンアップしたりしています。近々大きな変化を遂げそうな予感です。

一人一人のお客様の気質や状況、思いや目標などをできるだけお聞きし、その上で「その生命そのものとしていかに生くべきか」を共に考え、提案する

というあり方についてはブレずにこれからも進んでいきますが、季節や気候、社会の動きや僕たちの興味関心によっても少しずつ進化していきます。

今この瞬間、反応するものがある方はどうぞ、contactからご質問・お申込みください。


正敏の仕事

日々の営みを共にする講座

セッションよりもフランクに皆さんとお話をしながら、心身にアプローチするワークをお伝えしたいと思っています。アーユルヴェーダや西洋占星術のような伝統的な心身の知識、気功や呼吸法などの身体論的アプローチ、生化学理論の学びを現在の僕なりに組み合わせたワークをみなさんにお届けしながら、心地よい時間を過ごしていただきたいと思っています。

日々の営みと自分に出会い直す旅(セッション)

一人一人が健康や暮らしの情報のループから抜け出し、自分の「日々の営み」によって心身と衣食住を見直すオンラインセッションです。西洋占星術やアーユルヴェーダの観点から、お客様の心身の性質(火地風水・トリドーシャ)に合ったものを共に探索してゆきます。

%d人のブロガーが「いいね」をつけました。