映画『プール』を観て。愛と響きと光。 (正敏)

「理由なんて、愛ひとつで十分だ」というキャッチコピーなんだな。本当にそういう映画だった。実は見たのは2回目なんだけど、1回目見た時よりずっと静かに深く、美しい心になった。そう、美しい心に。僕は映画に詳しくないけど、映画ってそういうことをしてくれるよね、嬉しい。

これは響きなんだなと思った。キャッチコピーの「愛」は響きであり、光だ。この作品を作る理由も、愛ひとつだったのかもしれない。大森美香監督にとってそれが舞台のホシハナビレッジへの愛なのか、物語への愛なのか、人なのか、チェンマイなのか分からないけど。

小林聡美さんはもちろん、他の役者さんも素晴らしくて、この作品と関連して語られることの多い『かもめ食堂』もすごくいいけど、僕は今『プール』が好きなんだよな。タイが好きというのもあるけど、作品の中にある響き、光がストーリーの「形」を超えて溢れ出てきている気がする。

あんまり嫌なことを書きたくないけど、『プール』の感想で「意味がよく分からない」というものをちらほら見かけたことがあった。確か1回目の鑑賞後だったと思う。僕も見たい映画の感想や解説を色々探して読んでいた頃があって、それはまさに「意味」や「評価」を探していたんだよね。そうしたら確かに「『かもめ食堂』に比べてよく分からない」という感想に僕自身もなっていたのを思い出した。

だけどね、昨日観たら、もうそういうことじゃなかったんだなと思った。幸せな人がいる、それだけで十分じゃない? ドキュメントかフィクションかすらどうでもいいくらい、『プール』の1時間半は美しくて明らかに僕の心も美しくなって、幸せやった。それは僕にとって愛だったし、響きであったし、光でした。

途中で歌われる2つの曲も、素晴らしすぎる。そこにあるプールの意味なんて、いいじゃない。あるんだから。あの場所に人が来て、去って、生きているんだから。

素晴らしいです、ありがとう、2回目観てよかった。

最近ブログを途中まで書いては下書き保存してそのままになることが増えている。SNSで呟くことも少しずつ減っている。自分を操作したくないのだと思う。「いいことを書いている俺でいたい」という、俺に対する操作がしんどい。

朝起きて生姜入り白湯を飲んでモーニングページをやった後マオシャン五行をやる。そして気が向いたら気が向いたことをこうして書く。本を読んだり絵を描いたりする。この暮らしの響きを、光をただ放ちたい。

それで十分じゃない。ありがとう、読んでくださった方へ、ありがとうの光を!

正敏

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